森藤ゼミが稲美町と連携。地域活性化イベント「稲美町の魅力を体験しよう!」
公開日:2021年11月24日
本学と稲美町(兵庫県加古郡)は、2011年より継続して稲美町が持つ魅力ある資源を活用して地域の活性化に寄与することを目的としたさまざまな連携事業に取り組んでいます。
2018年からは、人間社会学部人間社会学科・森藤ちひろ教授とゼミ生たちが稲美町観光まちづくり事業の一環である移住・定住促進のため、町内外の方が交流できる場となるようなイベントの企画・運営を行っています。
今年度は、農園の方に教えてもらいながらの『野菜の収穫体験』と野菜スタンプを使った『オリジナルトートバッグ作り』を企画。前期のゼミ活動では、稲美町を知るために郷土資料館を視察して町の歴史を学んだり、稲美町の担当者との打ち合わせなどを行ってきました。
9月24日(金)と10月1日(金)には、稲美町の担当者が来学して打ち合わせ。また、学生が「この企画を通して稲美町の魅力を発信したい」という思いを込めて完成させたチラシのチェックなども行いました。
11月7日(日)のイベント当日は、稲美町のきれいな空気、おいしい水と新鮮な旬の野菜、そして学生スタッフのマスク下の笑顔で、参加者のみなさまを“おもてなし”します。
いよいよ、本番当日。
子どもも大人も夢中で楽しんだ1日。『稲美町の魅力を体験しよう!』を開催
汗ばむほどの陽気となった11月7日(日)、森藤ゼミが『稲美町の魅力を体験しよう!』を開催。稲美町内外からそれぞれ4組14名、計8組のご家族28名が参加されました。
昨年度までは先着順であった応募方法を抽選に変更。今年度は、25名定員のところ、締切を前に定員を大幅に超える72組222名のお申し込みをいただきました。楽しみにしてくださっている一人でも多くの方に参加していただきたい、と定員を増やすことも検討しましたが、安全面等々を考慮し断念。当初の計画通りでの実施となりました。
雲ひとつない秋晴れのなか、参加者の方々に安心して楽しんでいただけるよう、朝から準備に励む学生たち。それぞれが自分の役割を笑顔でこなしていきました。そしていよいよ、イベントがはじまり、まずは収穫体験へ。学生たちは、参加者をそれぞれの収穫場所へ誘導。畑ではなすびやピーマン、キャベツを、少し離れたビニールハウスではきゅうりを、子どもも大人も夢中で収穫していました。学生たちは、参加者の方々が収穫しやすいよう、常に傍らでサポート。一緒になって楽しんでいる姿が印象的でした。
収穫を終えると、サプライズが! 収穫体験を行った松井農園の方から袋入りのミニトマトが、稲美町&森藤ゼミからは前日に精米した稲美町産の新米3Kgが、それぞれ配られ、予想外の出来事にみな大喜びでした。
収穫体験の後は加古大池に場所を移し、野菜を使っての『トートバッグづくり』にチャレンジしてもらいました。今年、学生たちが考えたのは、収穫したのと同じきゅうりやキャベツに加え、さつまいもやれんこん、ズッキーニなど、稲美町産の野菜をスタンプに使い、オリジナルのエコバッグを作ること。学生から事前に説明を受け、思い思いの野菜にアクリルの絵の具を塗り、試し押しをしていく参加者の皆さん。学生たちは、実際に野菜に絵の具を塗ってやり方を教えたり、アドバイスをしたりしながら、各テーブルを回ってサポートしていました。
森藤ゼミは、ソーシャルマーケティング(社会課題に対するマーケティングの活用)の実践をテーマに活動しています。今回のこの企画には、「バッグを使うたびに稲美町の魅力を思い出してほしい」、「オリジナルのトートバッグで、暮らしにエコを楽しく取り入れてほしい」という願いが込められています。
なかには、自分の手に絵の具を塗って、豪快に手形を押している子どもたちも。細やかな学生たちのサポートもあり、それぞれの個性が表れた世界にひとつだけのトートバッグが完成。皆さん大満足のようでした。
イベントを終え、参加者の方からは「今回初めて参加したのですが、こんなにいろいろなお野菜を収穫させていただけるなんて。ありがとうございました」「どんな風にお野菜ができているのかを、子どもたちが知ることができるいい機会になりました」と、喜びの声が。
コロナ禍での開催ということで、当初は別の企画案もありました。しかし、できるだけ従来のカタチを踏襲し、子どもも大人も楽しめて、かつ稲美町の魅力を感じてもらえるイベントにしたい、と準備をしてきた学生たち。そんな学生たちを、稲美町役場の方はもちろん、稲美町の住民ボランティアの方々が準備段階から積極的にサポート。多大なご協力をいただき、学生たちにとって大きな学びの機会にもなりました。改めて、稲美町の方々のご厚意に感謝いたします。