【20歳を迎える女性に日本酒のおいしさを発見できるデザートを】KOBEにさんがろくPROJECTでグランプリ受賞!
公開日:2019年1月23日
(左から)指導の後藤こず恵准教授、
岡部晏奈さん、森岡優生さん(ともに商学部3年生)
〈社会共創プログラム〉の一環として、本学後藤ゼミの『Teamべあーず』が【平成30年度 KOBEにさんがろくPROJECT】に参加しました。
『日本酒のおいしさを発見できるデザート』をテーマに、市場調査からスタートし、試作品が完成するまでの約半年間の取り組みをプレゼンテーション。
見事、グランプリを獲得しました。
KOBEにさんがろくPROJECTとは
神戸産農水産物の魅力を伝えるため、若者のアイディアと企業のノウハウを活用した新たな『ものづくり』と『ネットワークづくり』の促進を目的としたプロジェクト。
企業や農漁業者との混合チームを編成、神戸産農水産物の魅力アップにつながるアイデア商品やサービスを提案します。
Teamべあーずの活動記録
2018.7 学内説明会~企画スタート~
- 『直売所見学ツアー』を実施。
市内4か所の道の駅や直売所をめぐり、製造過程を見学。多数の銘柄を入手。神戸でつくられている日本酒が多いことに気づく。 - 『日本酒の試飲会』を実施 → 企画をまとめる。
フルーツと混ぜることで、日本酒が苦手でも飲みやすいことを発見。
2018.9 プレゼンテーション大会&結果発表
日本酒に苦手意識のある20代前半の女性をターゲットとした、スイーツ感覚で日本酒が飲める『甘味酒(かんみざけ)』を提案。
株式会社酒心館、ハートスフードクリエ―ツ株式会社の2社からマッチングの指名!
2018.9-10 企業訪問・試作品づくり
- 酒心館(神戸市東灘区)を訪問し、使用する日本酒の銘柄を検討・決定
- 押部谷果樹団地(神戸市西区)を訪問し、果物について相談
- ハートスフードクリエ―ツ株式会社(神戸市東灘区)を訪問、ゼリーの試作品づくり
2018.11 大学生試食会
大学生35名に試食&アンケート。
使用する果物(いちご・ゆず・かき・ぶどう)とお酒(純米吟醸・福寿)を決定。
2018.12-2019.1 試験販売&最終試作
こうべ地域たべもの祭り(神戸ワイナリー)で『お酒とゼリーのセット』の試作品を販売。ゼリーは100個完売するも、お酒は敬遠される現実に直面、企画を練り直す。
2019.1 最終プレゼンテーション
マッチング企業の協力を得ながら改良を重ね、以下2種類のジュレに自分の好みで日本酒を振り替えて味わうスイーツを試作。
- アルコール分0%ながら味わいは残した日本酒のジュレ
- 神戸産のぶどう・いちご・かき・ゆずの4種類のフルーツジュレ
審査員から高い評価をいただき、グランプリを受賞! 商品化を目指します。
『Teamべあーず』がアピールした4つのポイント
- 20歳を迎え、大人の第一歩を踏み出す際に、神戸の日本酒のおいしさを発見できるデザート
- 若い女性が気になる美容・健康によい成分がたっぷり!(日本酒:アミノ酸・フルーツ:ビタミン)
- 食事をしっかり楽しんだ後でもさっぱりと食べられ、パーティシーンにもピッタリ!
- 神戸タータン*のリボンで花束のようにまとめ、神戸で20歳を迎える特別館を演出!
【神戸タータン:開港150周年を記念して発表された神戸のイメージカラーを凝縮したチェック柄】
『グランプリ受賞で自信がつきました』
商学部マーケティング学科4年岡部 晏奈さん 私立神戸星城高等学校出身
日本酒をテーマにしたのは、日本酒が苦手だった私でも飲めるお酒と出会ったのがきっかけです。
「若い人たちにもっとこのおいしさを知ってほしい!」と意見を出し合うなか、果物と組み合わせれば日本酒初心者でもおいしく味わえることを発見。規格外の果物と、風味のよい純米吟醸酒の2種類のジュレを合わせたデザートを開発しました。また、日本酒をもっと味わいたい方向けに、後入れできる日本酒を別で用意するなど、工夫も凝らしました。
協力企業の方々と試作や改良を重ねながら商品を作りあげていくのは、とてもおもしろかったです。20歳のお祝いを想定したブーケ風のデザインにもこだわり、最終プレゼンでは念願のグランプリを獲得。
人前で話すことも得意になり、大きく成長できたと感じています。
社会共創プログラム
『マーケの力で社会を豊かに』をキーワードに、企業や地域・自治体が抱える課題の解決に学生がマーケティングの知識を活かして取り組むプログラムです。
- 企業や地域と連携して現場の声を聞く
- その問題を自分ごととして考える
- 解決策を提案
幅広い業界の企業や地域とコラボレーションし、学生たち自身が調査・企画・提案~商品化・実用化に取り組むことで、現場で求められる『問題解決力』を身につけていきます。
身につく力
- 問題を発見する力
- 自分の考えを伝える力
- チームで協働する力
プログラムのポイント
各種調査を実施する過程で『解決すべきポイント=課題』を見つけ出す力が養われ、他人事ではないという『当事者意識』が萌芽。解決策を考えていく過程では『チームワーク』『ディスカッション』『プレゼンテーション』の力が培われていきます。
教室での学びと学外での実体験が結びつくことで、学内授業への意識も変化。実体験を通じた “気づき” が生まれた瞬間、学生たちは加速度的に成長していきます。
これらの経験はすべて、企業人として、人間として、さらには社会へ巣立っていくためのプロセスとして、非常に大切な土台となるものであり、就職活動においても大きなPR材料になってくれます。
プログラム概要
1. 大学が主催するプログラム【神戸学生イノベーターズ・グランプリ】
- 流科大が2009年度から行っている『課題解決』プログラム
- 社会に新しい変革(イノベーション)を起こす知恵を備えた人材育成が目的
2. 学外の組織主催のコンテストやプログラムへの参加【KOBEにさんがろくPROJECT】
- 神戸産農水産物の魅力を伝えるため、若者のアイディアと企業のノウハウを活用した、新たな『ものづくり』と『ネットワークづくり』の促進を目的としたプロジェクト
- 企業・農漁業者との混合チームを編成、神戸産農水産物の魅力アップにつながるアイデア商品やサービスを提案
3. その他、地域の高校との連携など
『マーケの力で社会を豊かに』
企業や地域・自治体が抱える課題の解決に、学生がマーケティングの知識を生かして取り組む
「社会共創プログラム」。
幅広い業界の企業や、地域とコラボレーションして、学生たちが調査・企画・提案から、
商品化・実用化までを実施。
目指す業界で求められる問題解決力を身につけます。