卸売業界のマーケティングを学ぶ! 『第1回キャリアアップセミナー』開講

卸売業界のマーケティングを学ぶ! 『第1回キャリアアップセミナー』開講

公開日:2020年9月8日

キャリアアップセミナー

9月5日(土)、『キャリアップセミナー(マーケティング)』が開講。第1回目となる講義を、オンラインにて実施しました。

『キャリアアップセミナー』は、社会で役立つ人材育成を目的に、第一線で活躍する講師とともに各業界の現状やプロのノウハウを短期間で集中して学ぶことができる、本学独自のプログラム。
今回開講した『マーケティング』では、ビジネスの最前線で活躍する実務家の講義を聞き、マーケティングの仕事とは何か、社会における重要性を学び、ディスカッションを通じて自らの考えを深めていきます。

この日参加したのは、1年生~4年生まで約20名。本格的な授業が後期からスタートする1年生にとっては、すべてが初めての体験。大きな刺激と気づきにつながることと思います。

卸売業界の視点からのマーケティング

キャリアアップセミナー

第1回目となったこの日は、トリハチフーズ(株)営業課課長・水本正輝氏を講師に迎え、『鶏肉とマーケティング〜明日から使えるマーケティング知識〜』についてお話しいただきました。
まず最初に、鶏肉の卸売業者としての視点からのマーケティングミックスについて説明。どういった製品があり、それぞれにどのような特徴があるのか。また、価格の決定方法や戦略、流通経路、小売店におけるプロモーションについて、実例を交えて具体的に話されました。その後、鶏肉の流通チャネルについて外食産業の事例をあげて紹介。流通を構成する3つの要素についても詳しく説明されました。

中間流通業者の価値を高める戦略とは?

これらを踏まえたうえで、学生たちに『問屋サイドの視点で中間流通業者の価値を高める戦略』について課題を出された水本氏。「中間流通をカットして、メーカーと小売業者が直接取引をするようにすれば最終的に価格を下げることができる=『問屋不要論』に対しての、生き残り策・営業戦略を考えてみてほしい」と。グループに分かれてディスカッションを行なった学生からは、『AIによる広告の情報管理・活用、消費者情報の把握』『ドローンを活用した物流』『卸売業者の強みを生かしたコンサルティング』などのアイデアが出ました。水本氏は、すでに実施されているものもある、と学生たちの発想を評価。それ以外の戦略事例をいくつか紹介した後、問屋を介すメリットとデメリットについて述べられました。

キャリアアップセミナー

最後に、マーケティングを『販売流通に関する政策や知識の総称』とまとめた水本氏。「今後はぜひ、4Pを通して小売店を観察してみてほしい。ここで話したことだけでなく、いろいろ見えてくることがあっておもしろいと思う」と、学生にアドバイスしました。

オンライン上でのディスカッションという難しさのなかでも、活発な意見交換を行った学生たち。実例を通したマーケティングのお話しには、初めて知る情報や新たな気づき、驚きもあり、普段の授業とはまた違う体験ができたようです。

次回は、9月12日(土)。
『日本経済新聞マーケティング・コミュニケーションの新潮流~コロナ下における企業の広告活動~』をテーマに、広告業界のマーケティングについて学びます。

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