長坂ゼミが4回目の挑戦へ! 空き家をリノベーションしたシェアカフェで飲食店経営
公開日:2025年2月20日
商業を中心に、社会の現場を肌で感じ、『みせの価値』『まちの価値』を学ぶ、商学部マーケティング学科・長坂泰之教授のゼミでは、2022年度から飲食店経営に取り組んでいます。
本学卒業生の光山和弥さん(2018年3月卒業)からの打診によってスタートしたこの取り組み。今年度も、平野商店街(神戸市兵庫区)にある光山さんが運営するカフェ空間『KIKKAKE PLACE』にて、2年生のゼミ生14名が飲食店経営に挑戦します。
KIKKAKE PLACEは、空き店舗をリノベーションした空間。起業・創業を目指す方々が自由に出店できる場所で、1日ずつお店が入れ替わることが可能な仕組みとなっています。同ゼミでは2チームが1日ずつ出店。ゼミ生たち自身がビジネスプランや事業収支を作成し営業を行うことで、実際の経営を学びます。
もくじ
11月24日(日) KIKKAKE PLACE 訪問
カフェ出店に向け、チーム分けやメニューの考案に取り組んできたゼミ生たち。11月24日(日)には、初めてKIKKAKE PLACEを訪問しました。
周辺調査を行ったうえで、この日、光山さんからKIKKAKE PLACEを作ったきっかけや思い、周辺の商業環境、出店にあたっての留意点などについて説明を受けました。
その後、それぞれで考えた出店プランを1人2プランずつプレゼンテーション。計28プランから2つのプランに絞り込みました。
光山さんからの、温かくも厳しいアドバイスを生かし、ゼミ生たちは1月にビジネスプランを完成。2月に試作を行い、3月には出店となります。4回目の挑戦となる今年度。より多くの方々に来店いただけるよう、取り組んでいきます。
2月10日(月) 試作
実践的に経営を学ぶため、毎年神戸市内の商店街にあるカフェ空間で飲食店経営を行っている長坂ゼミ。今年は2年生15名が2チームに分かれて挑戦中。2月10日(月)には試作会を行いました。
昨年11月のKIKKAKE PLACEでのプレゼンを経て、28のプランから絞り込んだ『ハンバーガー』と『フレンチトースト』の2プランでの出店が決定。その後、ディスカッションを重ね、完成させたビジネスプランを元に、この日の試作会に臨みました。
この日は、午前中にすまいるネット(神戸市すまいの安心支援センター)、午後からは国土交通省の方々がKIKKAKE PLACEを取材。ゼミ生が緊張の面持ちですまいるネットの取材に応える場面も見られました。
午前中は、『ハンバーガーチーム』が2種類のハンバーガーとチャンククッキーを試作。ハンバーガーは、それぞれの具材の焼き加減や分量を考えたり、味付けのタイミングや野菜とのバランスなどを調整したり。
また、チャンククッキーは4種類の味を試作。焼き上がりを見て、生地の固さや合わせる材料の分量、チョコレートを追加するタイミングを調整するなど、それぞれが、それぞれの役割で、黙々と作業を進めていました。
一方、都度都度全員でコミュニケーションを取りながら取り組んでいたのが、午後から試作に臨んだ『フレンチトーストチーム』。
提供するフレンチトーストとワンパントースト、パンの耳を使ったラスクを試作していきました。パンを卵液に浸す時間、それぞれの焼き加減、一つひとつの流れや注意点を確認。終始、和気あいあいとした雰囲気が漂っていました。
各チームとも、一つひとつの過程と完成形を写真に収めたり、完成した料理を自分たちで食べて味や食感を確認したり。また、この日の試作を経て、「本当にこのままの内容で問題ないか?」「価格とボリュームが見合っているか?」といった課題が浮き彫りになり、内容の改良が必要になったメニューもありました。
ここから出店までの間、今回の試作を通して見えた課題をひとつずつクリアしながら、併せて集客・告知も実施。そして、3月1日(土)にフレンチトーストチーム「HUWA HUWA」 、3月15日(土)にハンバーガーチーム「full café」が、【KIKKAKE PLACE】での飲食店経営に臨みます。