「今伝えたい」白熱の講義に学生感動!オンライン特別講義『プロデュース論』

「今伝えたい」白熱の講義に学生感動!オンライン特別講義『プロデュース論』

公開日:2020年5月1日

プロデュース論

4月30日(木)、コミュニケーションアプリ【ZOOM】を利用し、特別講義『プロデュース論』を実施。100名を超える学生が受講しました。

プロデュース論は、さまざまなメディアの最先端で活躍するプロフェッショナルから学ぶ特別講義。この日の講師は、プロデューサーの西田二郎氏。讀賣テレビ放送(株)で「ダウンタウンDX(デラックス)」をはじめ、数々のヒット番組・企画を手がけてきた西田氏が、『ウィズコロナからアフターコロナへ』をキーワードに、これからの生き方やプロデュースについて熱い講義を行いました。

冒頭で、「大学での講義はいろいろやってきたけど、オンライン授業は人生初。ちょっと緊張している」と笑った西田氏は、ビデオをオフにしている学生たちに「大丈夫ならみんなの顔を見せてほしい」とお願い。すると、次々に画面に姿を現す学生たち。はにかむ学生の表情に顔をほころばせながら、西田氏は「オンラインというコミュニケーションにおいては、表情だけで伝わることがあることを覚えておいてほしい」と話されました。

成功には3つの要素が揃っていることが大事

この日の講義は、「ウィズコロナからアフターコロナへ」をテーマに進められました。そのなかでメインとなったのが『鍵穴理論』についてのお話。この鍵穴理論こそ、未来の自分を作っていく=プロデュースするために、とても重要な考え方だと言います。
鍵穴理論を構成する要素は『鍵』『扉』『鍵穴』の3つ。自分にとってのこの3要素が何か、を考えることが、物事だけでなく自分や人生をプロデュースするためには必要なのです。
『鍵』は自分のなかにあって、人に負けないと思うもの。『鍵穴』は、鍵を生かすために必要な力や環境。『扉』は、鍵を開けた先で開かれる新しい世界(=未来)。西田氏の場合、『鍵』=オリジナリティ・クリエイティビティ、『扉』=番組制作、『鍵穴』=企画力・チームワーク、だったそうです。「どういう世界であれ、成功にはこの3つの要素が揃っていることがとても大事。鍵穴が見つかっても鍵ができていなかったら扉は開けられない。鍵を作ったとしても、鍵穴が見つけられなかったら、宝の持ち腐れになる。単一のファクター・要素・素晴らしさだけでは物事は成功しない」と。

プロデュース論

プロデュース論

この状況を生かして「自分は何者か」をしっかり考えていく

ここまで話すと西田氏は、画面の向こうの学生たちに「今の自分が考える『自分の鍵』は何だと思うか?」と質問。チャット上には、「私は●●が得意」「自分にとっての鍵は●●」とコメントする学生がいる一方、「鍵穴理論むずかしい・・」「まだよくわからない」と言ったコメントも。それに対して、「自分自身のことや人生のことはそんなに簡単にはわからない。だからこそ考える意味がある」と話し、この3要素を見つけるためのヒントを学生たちにアドバイスされました。
ただ、「大学4年間は『鍵』を作ることに一生懸命取り組むべきだ」と力説。社会に出てしまうと、一から鍵を作っていくことは難しくなってしまうからこそ、今この時期に自分にとっての『鍵』についてしっかり考えていくことが大切なのです。
西田氏は言います。「今のこの状況をマイナスに捉えたり、塞ぎ込んでしまうのではなく、こんなときだからこそしっかり考えてほしい。自分の特技や人に負けないことは? 自分の鍵は? 自分は何者なのかを考えていくことは、これからの社会を生きていくうえですごく大事なこと」だと。

自分の頭で考え、物事を想像する習慣を

プロデュース論

『鍵』は自分のなかにあるもの。だからこそ、常に不安と隣り合わせ、なのだといいます。でもだからこそ、決して自分自身を否定せず、自分で自分を信じ、評価してあげることが大事。そして何より、自分の頭で考える、ということを大切にしてほしい、と。そこで、学生に頭を使う練習法を伝授されました。

  1. 奥行きを考える
    「物事やプロダクトには、その裏に必ず物語がある。
    何かを手にしたとき、何かに出会ったとき、その物語を想像してみる」
  2. 文句を言わないで褒める
    「今はSNSを見ても、みんな文句ばっかり言っている。
    でもだからこそ、『ありがとうを言う』『褒める』を意識してやってみる。
    『褒める』ためには頭を使う。今それをできる人は、後々他の人と差がつく」
  3. できないと思わない
    「できないことはやらない、じゃない。
    今できなくても、状況が整えば『できる』に変わる。
    『できない』と言っているうちは鍵も鍵穴も見つけられない」

できることが限りなく少ない現状だからこそ、そのなかでできることを見つける。それが、自分にとっての『鍵』を見つけることにつながるのです。

今後劇的に変化していく世の中を生き抜いていくために

チャット上には、当初は、「よくわからない」と言っていた学生たちからの「わかりやすかった!」「すごくおもしろい内容だった!」というコメントをはじめ、「モチベーションを上げてくれる内容でした!」といったコメントが続々投稿されるなど、皆、強く心を揺さぶられたようでした。
一方、オンラインという環境のなかで1時間半、メモを取りながら真剣に聴き続けた学生たちの集中力に感嘆の声を上げた西田氏。「これからの世の中は劇的に動いていく。それに流されてしまう人、流されずに生きていく人、今まで以上に二分化されていくと思う。さらに、今後は実績なんかも関係なくなっていく。そんなものを飛び越えて、自分の『鍵』をしっかり持っている人しか、次の扉は開けられない。だからこそ、今のこの時期に自分は何者なのかをしっかり考えてほしい」と、改めて強く伝えられました。

プロデュース論

一般企業に就職しようと思っていたのに、気づいたらテレビ業界で数十年のときを重ねてきたという西田氏。「こうしたい、こうあるべき、その通りに人生は進んでいかない。でも、だからこそおもしろい。すべては『感度』の問題。そこが鈍いのが一番ダメ。今日のオンライン授業を通して何を感じたのか? 答えを出そうとするのではなく、答えはどこかから降ってくるというくらいの気持ちで、感度を上げて日々を過ごしていくことが大事」と、最後に学生にメッセージを送り、講義を締めくくられました。

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