1年生の前期授業 「気づきの教育プログラム」が実施されています

1年生の前期授業 「気づきの教育プログラム」が実施されています

公開日:2018年6月6日

「コミュニケーションキャンプ」、「コミュニケーション演習1」に続く授業、「コミュニケーション演習2・3」が実施されました。 グループでのモノづくりを通してコミュニケーション力をさらに鍛えます。また「職」や「将来の夢・目標」と関連する自分自身の現状について知り、特徴を生かしたり改善するための方策を学びます。

※「コミュニケーション演習1」の詳細はこちら

コミュニケーション演習2

コミュニケーション演習

「コミュニケーション演習2」では紙と養生テープを用いて塔を作り、その高さをグループごとで競う「スーパーペーパータワー作り」に挑みました。この「スーパーペーパタワー作り」は、本学独自開発のゲームであり、企業や大学でのグループ活動の実際に近い、グループの総合力が問われるゲームです。

グルーブでのモノづくりを通して、さまざまなアイデアを生み出す「気づき力・創造力(発想力)」、方針を決めて実際に作り上げる「実践力」、限られた時間の中で完成度の高いものを仕上げる「計画性」、そして各人が力を十分発揮するための「コミュニケーション力」と「グループワーク力」を養います。

ルール

  • 材料はA3用紙40枚、養生テープ1本(25m※芯は材料に含みません)。使用する道具ははさみ1本。
  • 塔は自立していなければならず、テープで床に止めたり、壁を支えにするような建て方をするのは禁止。
  • 他のチームの様子を見ることは自由。

本番前の予行演習として、紙やテープの使用制限のない、思いつくアイデアをいくらでも形にできる試行錯誤の時間が設けられました。

最高記録のペーパータワー

最高記録のペーパータワー

この課題を成功させるコツは、頭の中で考えるのではなく、実際に挑戦し、失敗からのフィードバックを何度も繰り返すこと。 チームビルディングやコミュニケーション研修として世界中で実施されている有名な挑戦課題「マシュマロチャレンジ」では、経験豊富な大人たちのチームよりも女子高校生チームの方が高い記録を残しており、綿密な計画をしようとする大人に対し、女子高校生は失敗を恐れずに挑戦するという違いがあると言われています。

本番では配布された材料のみを使用し、交換はできません。試行錯誤によって導き出した完成図をめざして制作していきます。完成したグループから順次、または作業時間終了後計測します。

学生たちはお互いにアイデアを出し合いながら作業に取り組み、さまざまな形のペーパータワーが並びました。全グループ中の最高記録は4m70cmでした。

コミュニケーション演習3

「コミュニケーション演習3」では、「スーパーペーパータワー作り」に取り組んだグループごとに分かれ、作業を振り返ります。

ミニメッセージカードの作成

ミニメッセージカードの作成

グループの一人ひとりがどんな働きをし、どのように役立っていたかを具体的に書いたメッセージカードを作成しました。 一般的に、人は自分の欠点は自覚しているが、長所が何かは気づいていないことが多いとされているので、カードには相手の良かったところを中心に記入し、完成したメッセージカードは本人に渡します。

グループのメンバーから送られたメッセージカードを元に、自分の良いところをまとめ、自分の長所をさらに伸ばすにはどうすれば良いか、改善点はないかを考えました。

グループ活動における役割

集団がP機能(Performance:職務遂行機能)とM機能(Maintenance:集団維持機能)の2つの次元によって動くものであるという考え方「PM理論」を元に、グループ全体を振り返りました。PM理論ではP機能とM機能の強弱によって4つのタイプに分けられます。グループ全体、グループのメンバーそれぞれがどのタイプに当てはまるかを考えました。

  • PM型:理想型。目標達成を強調しながら集団内の人間関係にも気を配る。
  • Mp型:目標達成よりも集団内の人間関係に気を配る。
  • Pm型:目標達成に重点を置くが、集団内の人間関係にはあまり配慮しない。
  • pm型:目標達成にも集団内の人間関係の調整にも消極的。

さまざまな方法で自分を知る

さまざまな方法で自分を知る

自分の個性・性格を知る方法は多岐にわたります。会話や共同作業を通して他人から見た自分を知る方法のほかにも、心理テストを使い自分を知るという方法もあります。

人の個性の研究において、確かな根拠に基づいた証拠があり、広く研究が進められている「ビッグファイブ理論」を用いて、自分の性格(パーソナリティ)の理解を深めました。

ビッグファイブ理論とは、人の個性を「外向性(extraversion)」「協調性(agreeadleness)」「誠実性(conscientiousness)」「情緒安定性(neuroticism)」「開放性(openness)」という5つの「性格因子」でとらえるというもので、それぞれの因子の高低の組み合わせで、性格の骨格が作られているとされています。

心理テストはあくまでも自分の個性の傾向を考えるための補助的な道具ですが、自分の良いところを伸ばしたり、改善すべきところを考える参考となります。

「気づきの教育プログラム」は引き続き実施されます。
6月は企業で働く職業人との交流や、商業施設や公共施設などを見学するフィールド演習が実施されます。

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